愛する人と結ばれ、そして可愛いベビーにも恵まれたパパとママ。お子さんの成長と共に日本人ならお宮参り・七・五・三の行事がありますね。これからも健康で幸せでありますようにと神社にお参りするのです。
さて、そのときに何を着ればいいのでしょうか?子どもたちはお着物でいいとして、パパやママ、そしておじいちゃま、おばあちゃまは何を着ていくのが一番望ましくふさわしいのでしょう?
そんなことを迷ってしまって誰に聞いていいものやらと思案される方へまずはお宮参りのお衣裳についてご提案です。
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お宮参りには着物がよい理由
別にお宮参りに着物でいかなくてもいいんじゃない?
と思っていませんか?
確かに着物でなくても心があれば、気持ちがあればと思いますよね。しかし、その気持ちが形に現れるのです。そしてその形を神様はお喜びになると思いませんか?
容易くできることより気持ちを込めて努力する姿がそこにはあるからです。であるなら、やはりそこは日本人、和服という古来からの正式礼装で伺おうではありませんか。そもそもほんの少し前、戦前まではほとんどが着物で過ごしていたのですから。
和服の美しさを今一度見直そうではありませんか。源氏物語の世界の着物はどんなに豪華絢爛であったことでしょう。正絹は繭から糸を紡ぎ、色を染め、刺繍や絵を描いてそれはそれはきれいなものでした。
それほどまでには行き届かなくともまずは生まれて間もない愛しい我が子に最高のものを着せてやりたいと思うのが親心の始まりではないでしょうか。
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子どもにはどんなものを着せればよい?
まずは親の愛が籠った晴れ着でしょう。
先祖より代々伝わる晴れ着がある家ならそれを着せてあげるのが一番でしょうが、なければ今は貸衣装という便利なものがありますからそれを利用するとよいでしょう。
正絹からポリエステルまでいろいろありますし、お値段もいろいろですからそこは身の丈に合ったものを選ばれるのが一番ではないでしょうか。
もしママのお着物のなかで華やかなものがあればそれを仕立て直して着せるのも一案です。ママの愛情がより強く現れて後々のよい思い出になることでしょう。そのお着物は七・五・三のときにまた着ることも可能ですから。
和服は贅沢のように思われるかもしれませんが、成人式に着たものを結婚して子どもができればお宮参りに使えますし、代々にまで残すことも出来る大変重宝なものなのです。何より思い出がいっぱい詰まったお着物は家宝でもありますね。
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パパは何を着ればいいの?
まだ若いパパはスーツでもいいかもしれません。ですが、折角でしたら紋付袴はいかがでしょうか。こちらも貸衣装が利用できますね。最近はおしゃれでモダンなものも出ておりますので、いつもと違った自分とも出会えるかもしれません。
もしかするとパパとしての自覚もいっそう湧いてくるかもしれませんよ。下着を付けたら長じゅばんを着て、腰ひもを結びます。次に着物を着て角帯を締めるのです。このときしっかりとお腹を引き締めましょう。
日本男児のしゃきっとした気持ちがよみがえってくることでしょう。袴に足を入れ前紐を十文字に結ぶと鏡のなかにいる自分は随分貫禄があると思えることでしょう。羽織に袖を通して羽織紐の房がぴんと上を向けます。
それだけでも日本を背負っている自覚と一家の主人である自覚がそこはかとなく湧き上がってくるのではありませんか?
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ママは何を着ればいいの?
ママも、子どもの姿がなければまだまだ独身のように見えるかも知れませんね。しかしここは落ち着いて訪問着や付け下げ、色無地などはいかがでしょうか。
やさしい色合いのなかにママの優しさが滲み出て若妻の奥ゆかしさも匂い立つことでしょう。下着を付け、長じゅばんを付け着物には重ねの襟をつけるのもいいですね。着物は襟もと胸元がすっきりすることが大事です。帯は袋帯の二重太鼓に致しましょう。
裾線を決めたら歩きやすいように少し合わせをゆるめましょう。草履とバッグは西陣などがお薦めです。いまはやりの長羽織をきてもよいですし、家紋が入っているといっそう格があがりますね。パパの袴とママの礼装は誰が見ても文句のつけようもありません。
もちろん祝詞をあげる神主さんにも礼儀をつくすことになりますし、神様のも思いがつたわることでしょう。
お宮参りのママの服装は「参考 お宮参りの母親はどんな服装がいいの?ポイントと対策はこの5つ!」でポイントと対策を確認してみてください。
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祖父、祖母のお着物は?
さておじいちゃま、おばあちゃまにとっても大変嬉しい晴れの日ですからやはりお着物がいいですね。
おじいちゃまは紋付羽織でもよろしいし、袴なしの和装も素敵なものです。あまりじじむさくならずにおしゃれに決めるのがよいかもしれません。草履ではなく下駄などというのもよいかもしれません。
おばあちゃまはシックな訪問着や色無地はいかがでしょうか。江戸小紋などもしゃれてますし、ひとつ紋などふさわしいかもしれません。
なんといっても主役はお宮参りのお子さんなので、その子のお衣裳が引き立つことがなによりでしょう。草履やバッグもママと合わせた西陣やまたすこし趣をかえてエナメルなどもよいかもしれませんね。
髪の毛はしっかりときめられて、おばあちゃまの貫禄を出しましょう。お孫さんが大きくなったときに自慢できるおばあちゃま、おじいちゃまでいてください。
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まとめ
さてこのように家族の身支度が整い、お宮参りも無事すみましたら、是非写真館でお写真を残してください。写真は永遠です。思い出になるのはもちろんですが、そのときの気持ちまでもが映されて見るたびに蘇るものですから是非残されてください。
家族の歴史は残ります。愛も残ります。いつかお子さんが大きくなられた日にこんなに大事に育てられたのだということがきっとわかってくださることでしょう。お宮参りに行くというのは愛情の表現でもあるのです。