数年前の初秋、第一子となる女の子を里帰り先で出産しました。兄弟、親類にも赤ちゃんはおらず、赤ちゃんの生態もまるで分からないままの出産。正直、重かった大きなおなかから開放される爽快感の方が大きかったのを覚えています。
新米ママ奮闘、生活が一変し泣きに泣いた一か月
ところが退院して実家に帰ってきてからが大変でした。産院ではおとなしくよく寝ていたわが子ですが、母乳の出が悪いのか授乳しても大泣き。また寝かしくけてベットに置こうとすると大泣き。1日の大半を抱っこで過ごす生活が始まったのです。
里帰りといっても両親は共働きで日中家におらず赤ちゃんのお世話は自分で見るほかありません。一方で育児書では3時間ごとの授乳でよく眠っている新生児が紹介されていて、お手本通りいかない育児への焦り。
どんどん食欲もなくなり、赤ちゃんと共に泣いて暮らす日々に変わっていきました。心配した両親が帰宅後から夜中は赤ちゃんの面倒を見てくれ、その間体を休めることができ大変助かりました。当初1か月検診後に自宅に戻る予定でしたが、もう少し実家にお世話になろうと里帰りを延ばしました。
スポンサーリンク
気持ちも前向きになって。夫婦で決めたお宮参り
嵐のような1か月が過ぎました。赤ちゃんは相変わらずよく泣くままでしたが、この生活に慣れてきたのか全てのことが前向きにとらえられるようになっていました。今思えばマタニティーブルーだったのかもしれません。
気持ちが前向きになったことで目前に迫った1か月検診、お宮参りのことも考えられるようになりました。ただ、里帰りを延ばしたことで心配だったのは神社のことです。
本来ならば父方の氏神様のいる神社にあいさつするのがお宮参りの姿のようです。思い切って義両親に相談してみました。すると私たち夫婦にすべて任せることのこと。そして赤ちゃんにとっては一生に一度のお宮参りだから是非一緒にお参りしたいとも言ってくれました。
まず、神社は私自身もお宮参り、七五三と成長を報告してきた山梨県の武田神社に決めました。そしてちょうど時期が11月中旬で七五三シーズンだったので、事前に神社に問い合わせた所、混んでいるが事前予約必要なく30分毎に受け付けをしているので当日直接行けばよいとのことでした。
スポンサーリンク
初めてのおしゃぶりでスヤスヤ、紅葉が美しさがよい思い出に
当日になり義両親も来てくれて、全員がスーツに身を包み私の両親と6人でお宮参りに向かいました。本日主役のわが子は両親が用意しれくれた純白のセレモニードレスです。ただ泣くと困るので普段使いのタオル地のおくるみにしっかり包みいどみました。
神社は七五三シーズンで駐車場待ちの行列ができるほど混雑していました。ほぼ七五三の参拝者でした。社務所で主人が玉串料(五千円)を奉納し順番を待ちます。その間神社内のカメラマンに集合写真を撮ってもらいました。
名前が呼ばれ社殿の中(社殿横の広間)に通され、一人一人祝詞(のりと)をあげていきました。改めてわが子が生まれたことを神様に報告、生まれてきたことを感謝すると厳粛な気持ちに包まれました。
実は、泣き対策として前日までに「おしゃぶり」を購入していました。効果はばっちり!いつもとは違っておとなしくスヤスヤと終始眠っていました。神社は紅葉の真っ最中で敷地内の庭園や拝殿とのコントラストが素晴らしく、義両親、両親たちもとても喜んでくれました。数年たったいまでもそれぞれの家のリビングにはあの時の集合写真が飾られています。